同人誌問題と一般化

同人誌値切っちゃダメでしょ問題が
http://d.hatena.ne.jp/n_euler666/20080824/1219595499
なんかgdgdな方向へ行ってるので、読まずに対岸から別のことを考えてみる。

「同人誌を値切って欲しくない」という主張をするにあたって理由として、
「丹誠込めて愛情をかけて作ったものだから値切るなんて失礼でしょ！」と書いちゃうと、当然の如く
「他の製造物は安売りも価格交渉もやりまくってるよね？同人誌だけが特別な理由は何？」となる(笑)
そりゃー普段価格交渉に応じている世のほとんどの製造業の人は怒るわ。

同じ例で、適用範囲をきちんと限定する理由付けだとたぶんややこしい話にならない。
「コミケに限らず混雑する即売会では交渉時間が問題になるだろうから迷惑になりそうな場合は値切っちゃダメですよ」
これなら世間一般からの怒りを買うことはない。極めて当たり前の主張。しかし当たり前すぎるのがちょっと問題(笑)
妙なツッコミ大好きなコミュの空気的には「言われるまでもなく迷惑行為はしねーよバカ」とか書かれそうで素敵。ちょっと変えるとすごいイヤミになるよねー

個々人はそれぞれの想定で物書いてるので、前提条件の食い違いは常に出るだろうけど、
「コミケでは大概混んでるので(迷惑にならない範囲で)値切れる場面はほとんど無いですよ」ならOK
「コミケで値切ってはいけない。非常識だ」これもたぶん常識的にOK。でもちょっと説明不足。
「同人誌は値切っちゃダメですよJK」これだとどこの全日本同人作家代表やねんと。絶対反例でるやろと(笑)　たぶんわざとだと思うけど、マジレスするとたぶんgdgdになるあたりがおもしろい主張方法。

ということで、このあたりからちょっと一般化して、

「あることの理由付けをするにあたって、別のいろんな事にも適用できちゃう理由をつける行為」
をなんか適度な命名した方がいいんじゃなかろうか。え？もうある？やっぱし・・・

「女性専用車は存続すべきだ」と言いたいときに理由として
「だって女性はか弱いんだからあたりまでしょ！」とか
「男はイヤらしいし痴漢するんだから隔離すべき」とか、ちといい例がぱっと出てこないんだけど、
その理由を認めてしまうともっと広い範囲で大変なことになっちゃうという(笑)　だから話を大きくして反論するんだけど元の話題はどっか行っちゃう罠。

その他、がんばって考えてみた例としては、
「他人にあほって言うような人はみんな屑ですよ(笑)」とか。
ほほう、関西の一部は地域的に人間の屑ですか。そらおおきに、みたいな。屑って言う人が屑なんだからねっ！とか返すといい感じで元の話は置き去られると予想。

「はてなの住人なんざ所詮この程度だよね」
「2chのような有害サイトを見てる層はいわゆるネット右翼」
とかも近いが、反論の理由付けとかにこそっと使うのがミソ。
(たぶん)意図的に対象範囲を広げることで、無関係な人を巻き込んで話をわかりにくくする手法とみた。
一般的に丁寧に考えて書くのめんどくさいからじゃないの？ とかはおもしろくないので不採用。