教育と調査

教育行政を評価するという視点はないですか?
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20081010
ほか


今回の学力調査ってのはその辺も含めてともかくデータが欲しいってのがやっと実現できたってとこじゃないのかね。

極めて異常なことに、これまで国は調査1つ出来なかったわけで、教職員団体の圧力が減衰してきて実現できたといったとこじゃないのか。当然、再び潰されぬよう、極一部の断片的な調査となっているが、可能であれば今後は範囲や内容が拡大されると思われる。未だ反対が根強ければしばらくこのままかもしれないが。


で、やっとこ実現した現状調査にこれまたものすごい勢いで反対意見が噴出してるわけだが、一体どないしたいのか分からんのが多い。今回の調査から何でもわかって何でも判断するって意見は叩いとけばいいと思うんだが、調査した文科省周辺叩いてもなぁ・・・。つまり調査や評定には反対という今までの団体主張を暗に繰り返してるだけに見える。


そういう意見はきっと前提が違うと思うんだが、

  • 国が国の教育機関の状態を把握するために調査することに異論が出るのは異常
  • 一般的に何事であってもデータがなければ改善どころか判断自体が難しい
  • データは多ければ多いほどよい

この3つくらいは前提一致して欲しいところ。ここで違ってたらもうどうにもこうにも。


教育現場は独立行政国家なのでお上の命令なんて聞きませんよ的前提だと理解しやすい意見も多いが、現状お上より相対的に酷いと思うのでその前提は却下したい。
あとは統計的な分析や数値化を拒否し主に現場の何かに期待するべきという思想からの反発があるんじゃないかと思うんだが、こっちもどうもはっきりしない。日本に昔から有る道徳観のようなものを基軸とした日本思想文化教育の視点から云々、とか有りそうで見つからなかった。教科の点数は塾講師雇えばいいからもっとこっちがんばって欲しいんだがな。教科としての学力って言葉の範囲によるんだろか。


もっと別の項目も調査すべきだとか、部分的な調査結果から勝手なことを断定するなとか、そういう意見は出るだろうし出るべきであり、改善すればいい。つまり、次回は〜〜といった調査も出来るよう、調査に反対した団体を叩く、とか。おおむねその手の団体は、自分たちが納得する理想の調査というのが出来るまでは賛成しないつもりだ。

しかし調査結果から勝手なことを読み取ったり、これは全然意味がないとか断定しまくってるのは、別の主張したいがためのネタとして利用してる下々であって、調査主は長期の構えなんじゃないのかね。


どうもあちこち見てると話が混濁してるんだが・・・。「調査のせいで競争が起きるのは良くない」→「調査やめろ」とか。「こんな調査で何がわかる」→「調査自体をもうやめちまえ」とかまであるし。
もっと詳しくデータを取る方向で今回の調査の改善案出してるような意見が極めて希だったりして、文科省にデータ無しで議論の余地もない完璧打開策を要求してるのか、単に調査や評定といった支配力への抵抗のための手段として言ってるだけなのか、目的がよくわからん意見多し。


基本的に文科省大嫌いなのでとりあえず反対しておきたいところだが、これはどうも一部の声の大きい現場とか、それで飯食ってそうな運動団体のほうが酷そうな感じ。こういう変な発想する人材を侍らせてしまった無能な文科省は大いに叩いておきたい。自分で文科省軽視する人材を育てたんだからな。